回顧司法書士会群馬義捐金訴訟 「人のこころは、強制できない」 群馬県司法書士会を訴える

 
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  回顧司法書士会群馬義捐金訴訟
 
 
 
 
 
(法律事務独占と強制入会団体の論理)
 
 
 
 

「人のこころは、強制できない」 群馬県司法書士会を訴える

司法書士会群馬義捐金訴訟の原因となった阪神淡路大震災から今年で12年となった。1995年1月17日、阪神淡路大震災が起きたそのとき、午前11時ごろ、私は品川の登記所にいてその中継をテレビで見ていた。西五反田で司法書士を開業して7年目のことだった。不動産バブルの崩壊がようやく明らかとなり始めた頃のことだった。間もなく被災者支援の活動や義捐金募集の声が全国に広がり、司法書士会でも現地救済ボランテイアが募集され、義捐金の寄付も支部をとおし求められた。私もわずかではあったが寄付金募集に応じた。

震災復興さなかの1995年4月24日、司法書士小林悟さんを原告団長とし、群馬県司法書士会を被告とする群馬司法書士会義捐金訴訟が提起された。災害復興さなかでの訴え提起であったから、この訴訟はTVをはじめ全メデイアをとおして全国に報道され、「善意の寄付は強要できるか」というテーマで国民の広く知るところとなった。私と原告団との交流が始まったのはその秋になってからのことだった。

一審では原告側が勝訴したが、群馬県会が控訴したので法廷は東京高等裁判所に移り、その時から私は原告団の支援者として、訴訟の打ち合わせや弁論の傍聴に毎回参加することになった。この訴訟については、東京司法書士会とその会員たちの反応は鈍かった。又、正面からこの問題を議論しようというものもいなかった。タブーというような雰囲気もあった。当時、私は、東京青司協のメンバーが組織した「憲法研究会」に参加していたが、群馬義捐金訴訟の原告側支援を理由に、メンバー達より退会を求められるというようなこともあった。この訴訟には、「個人の尊厳であるとか、良心の自由とか、強制会における決議の効力の限界」といった憲法上の重要な論点が含まれていた。しかし、こうした問題については、登記を専業としていた司法書士には馴染みが薄かったのであろう。

戦前に軍隊経験のある原告団長の小林悟さんは、戦前の暗い時代を思い出しながらこの訴訟につき「強制会であり、脱退の自由のない組織の最も悪しき典型例がこの事件に表われている。この事件は、執行部の恣意的個人的理念や職 業観を押し付け、総会決議の名で、反対意見や異なる信条の表明を陰に陽に押さえつけ、寄付を強制した。このことは司法書士会の目的如何に関係なく憲法19条違反である。戦前、政党政治を廃絶し『大政翼賛会』へ強制統合し、軍部の独裁的戦争遂行政策へ国民を総動員した恐るべきファシズムの記憶を思い出した。総会決議で可決された義捐金を50円の証紙で申請書に張るたびに怒りを覚えた会員も少なくなかった」と語っている。

又、上告中に亡くなった大沢司法書士は「昭和20年に広島近郊で被爆し、原爆手帳を常に所持している。少年飛行兵に志願しないものは非国民とレッテルを貼られた時代を再び作らないよう、群馬土地家屋調査士会会長を歴任した立場でありながら受勲を棒に振って及んだ」と訴訟への気構えを述べている。新聞報道で義捐金強制決議を知った私も、この事件につき、第一感としてはじめに浮かんだのはファシズムという言葉であった。しかし、当初は、日頃、市民の法律家を自称している司法書士の集団が、まさか今の時代にそのような愚かなことをするはずもないと信じられない気持ちだった。

この国において「個人の尊厳」とは何なのか

私は1944年生まれであるから、焼け跡時代の記憶はあるが、戦前のことは知らない。しかし、15年戦争時代の日映の国策ニュース映画集20巻とか満州鉄道の記録30巻とか当時の映像がDVDで販売されているから、それを見れば戦争とは何であるか、ファシズムとは何であるかが良くわかる。それを見て、怒りよりも恥ずかしさを感ずる人の方が多いだろう。当時の軍隊や満鉄指導部の作った国策映画だけにその映像から逆説的に真相をうかがうことが出来る。ファシズムは熱狂の中から生まれ、熱狂は抑圧の中から生まれるのである。

阪神淡路大震災から12年、日本も変わり世界も変わった。そして世界は、今、日本に、この国が第二次大戦敗戦により本当に個人尊重の自由主義国、民主主義国、平和的国家に変わったのか、それをあらためて問うているように思われる。北朝鮮問題で緊張した日本の世論、マスコミはいささか国家主義的な方向に傾きつつあるように見える。戦前の全体主義が直ちに復活するとは思わないが、安倍総理の「美しい国」には、普遍よりも特殊(伝統、文化)を強調する国家主義的なにおいがしないでもない。戦後60年の官僚主導の産業国家の体制(高級公務員の指導体制)は、現在、その生き延びに必死というところだ。そのことが、又、勤労国民からこの列島に対する自然な愛、同胞への友愛 の感情、法への信頼と尊敬を奪いつつあるように感ずる。グローバル化にともなう金融投資の自由化は、不動産価値の不可逆的下落を引き起こした。その結果としての登記需要の減退とともに司法書士の地位低落も止まらない。群馬義捐金訴訟が問題とした強制会制度も、今では、個々の司法書士から参加意欲を奪うばかりにとどまらず、会員の創意や自発性、新しい環境への挑戦にたいして、その桎梏となりつつあるように見える。

一体、この国において個人の尊厳とは何なのか、個人の自由と責任とは何か、その個人と国家を含めた団体との関係はいかにあるべきなのか、このことが今問われ始めたのだと思う。群馬義捐金訴訟はその問題を正面から問うものであった。2002年、群馬義捐金訴訟の上告審が4月14日結審した。それから5年経つ、ここで群馬訴訟の意味を、今一度考えてみたいと思う。

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